2016年11月23日

オプチカルフラットのお取扱いもしております

オプチカルフラットによる平面度の測定」は多くの皆さんに読んでいただいているので、せっかくですから「お取扱いもしています」ということをお伝えしておきますね。

平面度を測定するのに使用するこのオプチカルフラットですが、サイズ(直径100mmから300mm程度)や仕上がり精度、さらに材質(合成石英・BK7)によって数種類ございます。

お問い合わせいただければ、測定したいものや精度に応じて最適なものをご提案させていただきます。

オプチカルフラット(φ200mm)


メンテナンスも承っております


最近では、より精度の高いレーザー干渉計 を使用する場合も多いかと思いますが、計器は高価ですし、外部に測定を依頼するのも気軽ではありませんよね。

また、古くから品質維持のためにこのオプチカルフラットを常に利用されている場合もあるかと思います。

前の記事でも書いたように、測定したい対象物にオプチカルフラットを重ねて、専用の光源(ヘリウムネオン)を当てて見える干渉縞によって面の精度を測定するのですが、オプチカルフラットもいわゆる光学ガラスですから、使用しているうちにキズがついてしまうこともあるかと思います。

キズがついてしまうと正確な測定ができません。
そんな場合でも、表面を研磨することで精度を取り戻すことができます。

テクノライズ株式会社では、このようなオプチカルフラットのメンテナンス(研磨)のご依頼も承っております。


その他、「研磨」特に「精密平面研磨」に関してのお問合わせ、ご相談もお待ちしております!

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研磨装置、研磨加工、研磨材については、
テクノライズ(株)
045-949-5008
http://www.technorise.ne.jp/
までご相談・お問い合わせください。

2016年2月16日

平面度の測定:レーザー干渉計と3点ゲージ

前回は、「オプチカルフラットによる平面度測定」について書きました。

今回は、その続きで、技術情報:平面度の測定方法の中から、(B) レーザー干渉計による測定 と (C) 3点ゲージによる測定 について、またまた弊社技術スタッフに教えてもらいました。


まずはレーザー干渉計による測定について技術情報に書かれている内容は、

(A)のオプチカルフラットによる測定では、接触式なので、どうしてもワークにキズが入ります。そこで、非接触式の測定器が開発されて、一般に実用化されています。この原理は、基本的にオプチカルフラットと同じですが、レーザービームを使用し、オプチカルフラットに反射させて、干渉縞を発生させ、それをデジタル処理、又は手動により解析させるものです。(ZYGO等)このシステムは完全に「鏡面でなくても干渉縞を起こすことができる」、「非接触なのでワークにキズが付かない」等のメリットがあります。しかし、レーザーを使用するため、当然、高価であることが欠点です。

オプチカルフラットによる測定を、レーザーを使ってより高機能にしたものとでも言うのでしょうか。

解析方法によって測定結果の表示方法は違いますが、一例としては画像のようなグラフに表されます。

左のグラフは3Dで立体的に表現されたもの、右は基本的な干渉縞模様ですね。

このようにしてより詳細に平面度を測定して、求める加工精度にまで研磨できているかを検証するんです。


もうひとつ、より簡易的な方法として「3点ゲージによる測定」があります。

これは、3点ゲージと言われる計測器(右写真)を使って、定盤上のワークのいくつかの点の数値を測定します。

それぞれの数値の差によって、その平面度を判定するもので、あまり高精度を必要としない場合には、この測定方法でもおおまかな平面度を得ることができます。


事務一筋の私は技術にめっぽう弱いので、なんとなくわかったようなわからないような感じですが、前回と今回の2回にわたって「研磨加工の際に重要な平面度は、必要とされる精度に合わせて、このような方法で測定される」というお話をさせていただきました。

参考になりましたでしょうか...。

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